2024/01/29 13:16
牛は肥育方法の違いで大きく2種類に分類されます。
一つはアメリカや日本で一般的に多く流通しているグレインフェッドです。
Grain=穀物、fed=与えるで、人工的に配合した穀物を与えて育てられた牛のことです。
もう一つがヨーロッパやオーストラリアなどで一般的なグラスフェッドです。
Grass=牧草、ほぼ牧草のみを食べて育った牛のことです。
グレインフェッドはより短期間で牛を大きく育てるため、また脂身が多く入り霜降りにするために、カロリーの高いトウモロコシなどの穀物を与えて育てます。
一方グラスフェッドは自然に近い環境で放牧され、餌は原則新鮮な牧草のみ、穀物はほぼ与えずに育てられます。
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グレインフェッドが牛舎の中で運動を制限しながら育てられるのに対し、
グラスフェッドは広大な土地で適度に運動しながら牧草を食べて育ちます。
そんな野生に近い環境で育った牛のミルクからグラスフェッドバターは作られています。
また、草を消化出来る牛の特性を生かして(人には消化できない)、人に食べられるものに転換するというのは理にかなった、伝統的に行われてきた本来の牧畜の姿でもあります。